脊髄の断面ってどうなってるの?
脊髄の断面は、白質と灰白質という二つの領域に分かれています(図1)。
断面の中央にHの文字のように前後左右に4つ方向に伸びたような形をしていて「灰白質」といいます。
その灰白質を取り囲むように「白質」があります。
灰白質は神経細胞(ニューロン)の細胞体が集まっているところで、白質は神経細胞の神経線維が集まっているところです。
神経細胞ってこんなんだったよね(図2)
もう一度言うと
脊髄の前角や側角、後角の灰白質には図2の神経細胞(ニューロン)の細胞体が集まっています。脊髄の前索や側索、後索の白質には図2神経細胞の線維(軸索)が通っています。
感覚ってなに???
感覚とは 感覚受容器に光・音、機械的刺激などをうけた時に発せられる情報(外界からの刺激があったことを自覚する)
知覚とは 形など過去の学習・知識・経験により感覚情報を処理する過程
認知とは、その他 知覚された情報を総合し,さらにこれまでに持 って いる記憶 とも照合 して,判 断、決 定、記 憶、推 論、理解な どの広範な情報処理 活動を指すことを意味する
感覚っていろいろな種類があるよね?
特殊感覚と一般感覚があって、特殊感覚には聴覚、視覚、嗅覚、味覚、平衡感覚などがあります。
一般感覚には体性感覚と内臓感覚に分けられ、
体性感覚:表在感覚(皮膚感覚)、深部感覚、および複合感覚に分類できます。
・表在感覚は感覚受容器が皮膚や粘膜にあり 触覚、痛覚、圧覚、温度覚
・深部感覚の受容器は骨膜、筋肉、関節に分布する
・複合感覚は、複数の感覚情報が統合されて、対象物の性質を識別するもの
体性感覚は日常生活における安全を保障し、安定した姿勢の保持、運動の調整や物品の把持や操作に関係している→感覚検査
感覚の経路ってなに?
足や手で感じた感覚は大脳まで伝わり、感じ、知覚して、認識します
その経路を覚えていきましょう
まずは 痛み(「いたっ」)や温度(「あつ」「冷たい!』)を伝える外側脊髄視床路を覚えましょう。
この経路の途中、一部分が傷害されると感覚を感じなくなったり、鈍く感じるようになったりします。
痛覚・温度覚(外側脊髄視床路)(視床皮質路)
受容器(足)から一次ニューロン(感覚神経線維)が出て脊髄の後根から入り、、脊髄後角で2次ニューロンとシナプス結合します。その後、反対側へ交差し前側索までいって視床へ行きます(外側脊髄視床路)。視床でシナプス結合し3次ニューロンとなり内包後脚を通過して 大脳の中心後回の一次感覚野へ到着する(視床皮質路)。
今日はここまで!つづく.......